16日のNY金は軟調、地政学的リスクへの警戒感が後退

2022/11/17 9:02:57

 16日のNY金は軟調。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比1.0ドル安の1775.8ドル。
 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は16日、15日にポーランドへ着弾したミサイルは、ウクライナの迎撃ミサイルが原因の可能性が高いとの認識を示した。これを受け、市場の地政学的リスクへの警戒感が後退。有事の備えとして買われていた金の買いが一巡し、時間外取引で上昇していた上げ幅は一掃された。
 ポーランド政府は、ポーランドに着弾したミサイルは同国に対する意図的な攻撃ではないとの認識を示したうえで、ポーランドに着弾したミサイルが1970年代に製造されたS-300ミサイルであり、ウクライナのミサイル対空部隊によって使用された可能性が高いとしている。
 また、米連邦準備理事会(FRB)高官らのタカ派発言も金利を生まない資産である金にとっては弱材料。ウォラーFRB理事は今後利上げペースを落とすことを「より快適」としつつも、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅の縮小については慎重姿勢を示した。米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は現段階では利上げの一時停止は検討されておらず、利上げペースは議論中との認識を示した。

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