18日のNY金は軟調、米追加利上げ観測など背景に

2022/11/21 9:00:34

 18日のNY金は軟調。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比8.6ドル安の1754.4ドル。
 欧州中央銀行(ECB)当局者らが18日、フランクフルトで開催された金融に関する会合で行った講演で、インフレに対応するための利上げの継続と、量的引き締め(QT)の早期開始を示唆。金融引き締めの早期実現のためにECBの利上げペースが鈍化する可能性があるとの見方が台頭した。また、ボストン地区連銀のコリンズ総裁が同日、米連邦準備制度理事会(FRB)は12月に0.75%の利上げもまだなお検討していると発言したことで、欧米の金利差を意識したユーロ安ドル高が進行し、ドル建てNY金は割高感からの売りが入り下落した。また、米FRBの積極利上げ観測も引き続き、金利を生まない資産である金の弱材料となっている。

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