23日のNY金は下落、米FRBの利上げの長期化見通しを背景に

2023/02/24 10:02:36

 23日のNY金は下落。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比14.7ドル安の1826.8ドル。
 好調な米経済指標を眺め、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げが長期化するとの観測が強まる中、対主要国通貨でのドル高や米長期金利の指標となる米10年債利回りが上昇。ドル建てNY金は割高感からの売りに押されて下落。米労働省が23日発表した最新週の米新規失業保険申請件数が前週比3000件減の19万2000件と、市場予想(20万件)よりも良好な内容となったことも、米FRBがタカ派姿勢強めるのではないかとの市場の懸念を強めた。
 また、米FRBが22日公表した1月31〜2月1日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、インフレ圧力が緩和し始めた兆候があるとの認識を参加者間で共有し利上げペースの鈍化が支持されたが、依然として労働市場がひっ迫しており、ほぼ全ての参加者が継続的な利上げが必要と認識していたことが示された。

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