2日のNY金は軟調、調整主導の動きに

2023/03/03 9:18:28

 2日のNY金は軟調。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比4.9ドル安の1840.5ドル。
 米労働省が2日発表した最新週の米新規失業保険申請件数が週間新規失業保険申請件数は19万件と市場予想(19万5000件)を上回ると共に7週連続で20万人を割り込み、労働市場の需給ひっ迫とそれによるインフレ圧力の継続を示す内容となった。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが長期化するとの見方が強まり、対主要国通貨でのドル高が進行。ドル建てNY金は割高感からの売りに押されて下落した。
 来週10日に2月の米雇用統計の発表を控えることや、3月21、22日の日程で米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されるため、全般的には様子見姿勢も強い。当面はインフレ関連指数の動向を眺めながら値位置を探る動きが見込まれている。

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