10日のNY金は上伸、シリコンバレー銀行破綻の報等を受け

2023/03/13 9:24:36

 10日のNY金は上伸。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比32.6ドル高の1867.2ドル。
 米労働省が10日発表した2月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が31万1000人増加と市場予想20万5000人増を上回り、雇用の堅調さを示す内容となったが、失業率の上昇や、賃金の前月比伸び率が鈍化するなど、労働市場が軟化しつつある兆候も示唆し、米連邦準備制度理事会(FRB)が月内の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅を0.5%以上に拡大するとの観測が後退。また、米カリフォルニア州の銀行規制当局が10日、米金融持ち株会社SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレーバンク(SVB)を閉鎖したとの報を受け、対主要国通貨でのドル安が進行。ドル建てNY金は割安感からの買いや、安全資産としての買いが入り上伸した。
 なお、米財務省と米FRB、米連邦預金保険公社(FDIC)は12日、SVBの破綻について共同声明を公表し、預金者を完全に保護する方法で破綻処理を完了する措置を示している。しかし、直近の8日に、暗号資産(仮想通貨)を扱うシルバーゲート銀行の親会社である米シルバーゲート・キャピタルが銀行事業を自主的に清算し、事業を縮小する方針を発表していたことが市場の警戒感を強めている。

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