16日のNY金は軟調、金融市場を巡る懸念が後退

2023/03/17 9:24:04

 16日のNY金は軟調。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比8.3ドル安の1923.0ドル。
 スイス金融大手クレディ・スイスの経営不振を巡る市場の懸念が高まる中、欧州中央銀行(ECB)が16日の定例理事会で0.5%の大幅利上げを決定。ECBが世界的な銀行危機への懸念が高まる中でもインフレ対応を優先させる姿勢を示したことで、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも米連邦準備制度理事会(FRB)が0.25%の利上げを実施するとの観測が高まると共に、市場の懸念がやや後退。安全資産としての需要が後退した金は下落した。ただ、対ユーロでのドル安も進行したため、ドル建てNY金は割安感からの買いに支えられ、下げ幅は限られた。

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