4日のNY金は上伸、低調な米経済指標を受け

2023/04/05 9:27:36

 4日のNY金は上伸。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比37.8ドル高の2038.2ドル。
 米労働関連指標が労働市場が冷え込みつつある可能性を示唆する内容だったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げサイクルが終了に向かうとの思惑が強まると共に、米債券市場では短期債を中心に利回りが低下。対主要国通貨でのドル安が進行する一方、ドル建てNY金は割安感からの買いが入り上伸した。また、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の予想外の減産決定で、原油相場が急伸したこともインフレのヘッジとみなされる金を支援したとの指摘も聞かれた。
 米労働省は3日に発表した2月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門の求人数は前月比63万2000件減の993万1000件と、2カ月連続減少。市場予想の1040万件を下回り、2021年5月以来、約2年ぶりの低水準となった。

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