25日のNY金は下落、米労働市場を巡る思惑など背景に

2023/05/26 9:26:36

 25日のNY金は下落。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比20.9ドル安の1943.7ドル。
 米商務省が25日に発表した2023年第1四半期の実質国内総生産(GDP)改定値が年率換算で前期比1.3%増と、速報値の1.1%増から上方修正されたことや、米労働市場が市場の想定ほど緩んでいないとの見方が強まったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ一時停止観測が後退し、米長期金利が上昇。金利を生まない資産である金は売られて下落した。
 米労働省が25日に発表した最新週の新規失業保険申請件数は前週比4000件増の22万9000件となり、市場予想(24万5000件)を下回った。また、前週分は当初発表から1万7000件下方改定、6日までの1週間の申請件数も3万3000件下方改定された。マサチューセッツ州での不正申請が取り除かれた可能性があり、米労働市場が市場の想定ほど緩んでいないとの見方を強めた。

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