東京貴金属見通し=金は上値の壁を試す展開か

2012/10/12 17:41:44

<金>
 今週の東京金は、為替の円高とユーロ安を要因にNY金が軟化したため値位置を切り下げた後、押し目買いが膨らみ切り返す形で越週した。
 来週は、今週の軟化が程好い調整となったことで、再び上値を試す動きとなりそうだ。先限4550円水準の上値の壁を突破するには、新規買い材料が必要。ソフトバンクによる米携帯会社買収に絡んだドル買い・円売りの流れが継続し、中国の経済統計(13日貿易統計、15日消費者物価指数・CPI、18日に国内総生産・GDP)の発表数値が日米欧に続き中国も金融緩和に踏み切る内容となれば、金は買い気を盛り上げることになる。透かされた場合は、足踏み推移か。
 来週の先限予想中心レンジは4380円〜4600円。

<白金>
 今週の東京白金は下落。欧州債務問題を背景に世界経済成長に対する懸念が根強いことから、10月5日高値4395円を上抜けず、テクニカルの売りに圧迫された。
 また、南ア鉱山ストが収束に向うとの見方も弱材料。白金生産世界最大手のアングロ・アメリカン・プラチナム(アムプラッツ)は5日、南アフリカの同社白金鉱山で違法ストを行っていた労働者1万2000人を解雇、組合との労使交渉を再開した。ただ、白金鉱山から始まった労働ストは既に公共部門にまで拡大。南アのズマ大統領はこの鉱山ストを「重要な」問題と位置づけ、非暴力的な手段で収束させる方針だが、その分長期化しやすいことや、政権与党のアフリカ民族会議(ANC)内部からもズマ政権の運営に批判的な勢力もあり、今後の進展に対する不透明感が強い。来週は欧州経済と南アの労使交渉の進展を手がかりに、保ち合う展開になると予想される。
 来週の予想レンジは先限ベースで4100円〜4400円。

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