東京貴金属見通し=金は押し目買いが得策か

2013/02/08 17:07:56

<金>
今週の東京金先限は、円安・株高を背景に上場来高値を更新しながら、水準を切り上げる展開となった。
 NY金はレンジ内を脱することができない流れであるため、来週も円相場次第の取引となりそう。注目の日銀政策委員会・金融政策決定会合は13、14日。政策据え置きが予想されているものの、思惑だけで相場を動意付かせそうだ。中・長期での円安基調に変わりはないが、円安是正の切っ掛け出現を警戒する必要があるだろう。週末にはG20も控えている。来週こそ押し目らしい押し目がみられると読む。その時点で買い仕込める投資家が、有利なポジションを得たと言えることになりそうだ。
 来週の先限予想中心レンジは4850円〜5150円。

 今週の東京白金は急伸。為替が急速に円安・ドル高に振れたことや、南アの供給懸念、中国の現物需要の増加見通しなどを支援材料に値を切り上げ、週末8日には高値5300円をつけ、2010年4月26日高値5304円に接近した。
 英資源大手アングロ・アメリカンのマーク・カティファニ次期最高経営責任者(CEO)は7日、子会社の南アフリカ白金大手でアングロ・アメリカン・プラチナム(アムプラッツ)の1万4000人の人員削減計画を受けて同国与党が採掘権を見直すと示唆していることについて、「常軌を逸している」と強く批判しており、南ア鉱山からの供給減少懸念が再度、強まっている。
 また、中国国務院は深刻化する大気汚染の原因の一つとされる自動車燃料の品質基準を、欧州や日本並みに向上させる方針を決定。今後も大域汚染に対する規制が強まると考えられることが、自動車の排ガス除去装置の触媒として用いられる白金やパラジウムなど白金系貴金属(PGM)の中・長期的な支援材料になると考えられる。
 急速に値位置を切り上げたことや、需要の多い中国が春節(旧正月)の休暇期間に入ることで、来週は調整主導の動きになると考えられる。ただ、為替の円安傾向が継続していることで基調は強く、5000円の節目を割り込むことはないと考える。
 来週の予想レンジは先限ベースで5000円〜5300円。

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