東京貴金属見通し=金は軟調推移か

2013/12/20 17:00:31

<金>
 今週の東京金先限は、米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和縮小決定の報を受け売りが膨らみ、水準を切り下げての越週となった。
 来週は、緩和縮小がサプライズ要因となりNY金の地合い悪化が顕著なことで、為替は円安が見込まれるものの、国内金の軟調推移は避けられないと読む。量的緩和の縮小が始まることを買い方は重く受け止めるべきか。その過程において、FRBの資産買い取り規模の縮小幅が小幅であったことと、NY金が節目の1200ドルを割り込んだことによる値ごろ感が、どの程度の下支え要因になるかを見極めたいところ。戻り処は新規売りで対処すべし。
 来週の先限予想中心レンジは3850円〜4100円。

<白金>
 今週の東京白金は下落。来年1月からの米量的緩和縮小開始を背景とした、金相場の下落になびいた売りに圧迫された。また、南アの労使交渉や労働組合間の対立が、マンデラ元大統領の死去やクリスマス休暇を受けて一時棚上げされたことも、買いを手控えさせる要因となった。
 ただ、米経済の回復は工業用需要が多い白金にとっては強材料。また、ロシア国営貴金属・宝石倉庫(ゴクラン)が在庫積み増しに向けて市場からパラジウム購入を行う可能性があると発表。工業品としてのパラジウムは主に、白金の代替品として自動車の排ガス触媒として用いられるため、ゴクランの購入が決定されれば白金にとっても支援材料になる。来週は米国市場がクリスマス休暇を迎えるため全般的には動意に乏しいものの、中・長期的な需要増加への期待感を背景に安値では買い拾われる展開になると予想する。
 来週の予想レンジは先限ベースで4400円〜4700円。

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