東京貴金属見通し=金は目先の下値を探る動き

2014/03/20 16:56:43

<金>
 今週の東京金先限は続伸して始まった後、ウクライナをめぐるロシアと欧米諸国の対立懸念が和らいだことと、イエレンFRB議長がFOMC後の会見で金利の引き上げは量的緩和終了の半年後との認識を示し、NY金が下落したため水準を切り下げる展開となった。
 来週は、ウクライナ情勢はある程度相場に織り込まれ、ドル高によりNY金が調整局面を迎えたことで、目先の下値を探る動きを強いられそう。NY金の下値抵抗線は節目の1300ドル。円相場が102.50円だとすると国内換算値は、4284円。買い方はあと100円程度の地すべり的な軟調推移を覚悟すべきか。見方を変えれば、この辺りが絶好の押し目買いライン。一時的な調整局面とみられるだけに、下値確認後の戻りを期待するのもおもしろいだろう。
 来週の先限予想中心レンジは4250円〜4450円。

<白金>
 今週の東京白金は軟調。ウクライナ情勢の緊張緩和や米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で量的緩和の追加縮小が決定されたことから金が下落すると、白金もそれになびいた売りに下押され、3月5日以来、約2週間ぶりに4800円の節目を割り込む場面もあった。
 ただ、世界の白金生産高の7割を担う南アフリカ共和国で、白金生産世界大手3社(アムプラッツ、ロンミン、インプラッツ)と労働組合の賃上げ交渉は平行線を辿り、ストは既に8週間目に入っている。労使双方の意見の食い違いは解消されていないため今後更にストが数週間続く公算が大きく、短期的に金価格の急落などに下押された場面では、需給ひっ迫懸念を背景に買い戻される展開が予想される。
 来週の予想レンジは先限ベースで4600円〜4900円。

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