東京貴金属見通し=金は下振れ警戒だが

2014/05/30 16:53:33

<金>
 今週の東京金先限は、ユーロ安・ドル高を背景にNY金が下落したため、目先の下値を探る動きとなった。
 来週は、地合いが悪化していることで、もう一段の下振れを警戒しながらの取引を強いられそう。5日に利下げが濃厚なECBの政策金利発表を控えていることは、地雷のような圧迫材料。ウクライナ情勢では、ロシアとの天然ガス供給問題が山場を迎え、協議が決裂するようだと地政学リスクが高まり買いが膨らむであろうが、合意されるようだとリスクが一段と後退し下げ要因になりそう。いずれにしろ、水準を切り下げ値動きが荒くなっていることで、もう一段の突っ込み処を買い拾う姿勢が得策か。
 来週の先限予想中心レンジは4010円〜4190円。

<白金>
 今週の東京白金は上下動。5月23日高値4911円を天井に反落し、一時4700円台半ばをつけたが買い戻され、4800円台を回復する荒い値動きとなった。
 南アフリカ共和国で行われていた労働裁判所仲裁の下で白金鉱山会社と鉱山労働者・建設組合連合(AMCU)の調整が決裂し、南アの白金鉱山ストが更に長期化する見通しが強まったとの報を受け、同国の白金供給量の減少見通しが相場を下支えた。また、5月のHSBC中国製造業PMIが市場予想を上回る強い数字となり、中国の景況感が改善していることや、米経済指標の改善を背景に景気回復への期待感が高まっていることが、自動車の排ガス触媒用の工業需要の増加見通しにつながった。来週の東京白金は、為替の円高傾向が相場を圧迫しているが、需給環境の強さに支えられ、概ね堅調に推移すると予想される。
 来週の予想レンジは先限ベースで4700円〜5000円。

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