東京貴金属見通し=金、ムードは買い方有利

2014/08/08 16:21:07

<金>
 今週の東京金先限は、地政学的リスクが再燃したことを要因に買い進まれ、水準を切り上げる形で越週した。
 来週も、地政学的リスクの高まりを背景に、安全資産としての金買いを集めそうだ。ただ、波乱含みの乱高下も警戒すべきか。ウクライナ問題は依然流動的であり、オバマ米大統領がイラクへの限定的空爆を行うことを決めたことに関しては、決めたのだから実行される、と読む方が無難だろう。しかし、“限定的空爆”であるなら実行日が直近の高値になる可能性がある。どうような結果になろうと、この項を目にした投資家には、高値掴みだけは回避してほしい。新規で買い仕掛けるなら空爆前。戻り売り姿勢でじっとその時を待つのもおもしろいだろう。
 来週の先限予想中心レンジは4250円〜4450円。

<白金>
 今週の東京白金はもち合い。ウクライナ情勢の緊迫化を背景に、対ロシア経済制裁にともなうパラジウム供給量の減少懸念が支援材料。パラジウムは白金系貴金属(PGM)であり、自動車の排ガス除去装置の触媒として共に用いられ、ロシアと南アフリカ共和国からの輸出が世界供給の約7割を占める。
 ただ、世界的な地政学的リスクの上昇が景気に与える影響が懸念される。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁はユーロ圏経済に地政学的リスクが悪影響を及ぼす可能性を指摘。自動車触媒に白金を多く用いるディーゼル車の普及割合の高い同地域の景気後退懸念が強まってくると需要減少懸念からの売りに圧迫される可能性も高い。また、来週からは国内市場がお盆休みを控えていることからも様子見姿勢が強く、来週は値固めを試す展開が予想される。
 来週の予想レンジは先限ベースで4800円〜5100円。

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