東京外為市況=円相場は一時116円台半ば

2016/01/21 17:01:51

 21日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=116円台後半。
 前日に一時1ドル=115円台まで円高が進んだ反動から、持ち高調整のドル買い・円売りが優勢となり、東京市場は117円台前半で始まった。午前の東京株式市場が大幅高で推移したことも円売り材料となり、117円40銭台まで円安に振れる場面がみられたが、その後は一転して東京株式市場が急反落したため、投資家のリスク回避的な円買いが膨らみ、一時116円台半ばまで円高方向に切り返す展開となった。
 日銀の黒田総裁は参院決算委員会で「現時点でマイナス金利政策を具体的に考えていることはない」とし、これまでの見解を繰り返した。また、量的・質的緩和について「所期の効果を発揮している」との見方を改めて示したため、一部で浮上していた追加緩和への期待が後退したことも円買いを誘ったとみられる。

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