東京外為市況=円は一時114円台前半に急伸、1年3カ月ぶりの円高水準

2016/02/09 16:52:46

 9日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=115円台前半。
 前日の海外市場では欧米の株式市場が大幅下落となったほか、原油相場が再び30ドルを割り込んだことで、投資家がリスク回避姿勢を強め、相対的に安全な通貨とされる円を買う動きが加速。115円台まで円高・ドル安が進行した。東京市場はこの流れを引き継いで115円台半ばで始まった。その後、東京株式市場が900円を超える下落となったため、円買いが膨らみ、一時114円台前半まで円は急伸、2014年11月以来、約1年3カ月ぶりの円高水準となった。ただ、欧州勢が参加した取引終盤には持ち高調整のドル買いが見受けられ、115円台前半に水準を戻した。市場筋は「世界的な株安によるリスク回避的な円買いが膨らむなか、イエレンFRB議長が10日の議会証言で利上げペースの鈍化を示唆するとの思惑が浮上していることもドル売り・円買い要因となっている」と指摘した。

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