東京外為市況=円高一服も戻りは限定的

2016/02/12 16:55:20

 週末12日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=112円台前半。
 前日の海外市場では、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言で追加利上げに慎重な姿勢を示したことや、欧米の株式市場の下落、原油相場の急落を嫌気した投資家のリスク回避姿勢の高まりから、ドル売り・円買いが膨らみ、一時1ドル=110円台まで円が急伸した。ただ、その後は急激な円高への警戒から112円台に水準を戻した。東京市場はこの流れを引き継いで、112円台半ばで始まった後、短期筋の持ち高調整の動きに113円付近まで円安に振れる場面がみられたものの、東京株式市場が下げ幅を拡大したため、111円台後半まで切り返すなど、荒い値動き。取引終盤は112円台前半で推移した。市場では「15日は米国市場が休場となるため、このあとは持ち高調整が中心の商いとなりそうだ」との指摘が聞かれた。一方で「15日は中国の春節(旧正月)明けとなるほか、日本の国内総生産(GDP)の発表もあり、円相場は神経質な値動きとなりそうだ」との声も聞かれた。

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