東京外為市況=戻り待ちのドル売りに押し戻され、106円台後半

2016/07/21 17:00:51

 21日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=106円台後半。
 欧米株価が堅調となったことに加え、政府が経済対策の事業費を20兆円規模とする方向で調整していると伝わったことを受け、投資家のリスク回避姿勢が後退し、安全な通貨として買われていた円を売ってドルを買う動きが強まった海外市場の地合いを引き継ぎ、円相場は107円台前半で始まった後、日経平均株価が堅調に始まったことで、一時は6月7日以来約1カ月半ぶりとなる107円台半ばを試す場面も見られたが、同水準では戻り待ちのドル売り・円買いに押されたほか、株価が引けにかけて上げ幅を縮小したため、106円台後半まで押し戻される展開となっている。市場では、当初想定していた経済対策の規模は10兆円。2倍となる経済対策が為替市場にサプライズをもたらし、円安が進行しているという。

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