外為市況=米株高を背景に円安進行

2018/07/10 6:00:00

 週明け9日の外国為替市場の円相場は、1ドル=110円台後半。
 ロンドン時間帯までは、特に目立った手掛かり材料が見当たらず積極的な商いが控えられたことから、ドル・円相場は概ね1ドル=110円台半ば付近でもみ合っていた。しかしニューヨーク時間帯に入ると、前週末発表の6月米雇用統計で、非農業部門就業者数が好調の目安である20万人増(前月比)を上回り、雇用の底堅さが示されたことが引き続き強材料視されて米株価が大幅上昇。これを受けて投資家がリスク選好姿勢を強めたため、相対的に安全な通貨である円はドルなどに対して売られ、同110円台後半まで円安・ドル高に振れる展開となった。
 ユーロ・ドル相場は、前日に英国のデービス欧州連合(EU)離脱担当相が辞任し、これが「ソフト(穏健な)ブレグジット」につながるとの見方からユーロ買い・ドル売りが先行する場面もあった。しかしその後はジョンソン英外相も辞任したため、メイ英首相の政権運営に不透明感が強まってEU離脱の行方にも影を落とすとの見方が生じ、ユーロ高・ドル安の流れは一服した。

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