外為市況=円はイタリアの財政不安を背景に買われる

2018/10/03 6:00:00

 2日の外国為替市場の円相場は、1ドル=113円台半ば。
 イタリア政府が前週、向こう3年間の財政赤字を対国内総生産(GDP)比2.4%と前政権の公約の3倍に設定し、これに対し欧州委員会から批判や再考を求める声が上がる中、欧州連合(EU)に懐疑的な政党「五つ星運動」を率いるディマイオ副首相がこうした外部の要求に一歩も譲らない考えを主張。五つ星運動と連立を組む右派政党「同盟」党首のサルビーニ副首相もEU高官らに強硬姿勢を示したため、イタリアの財政不安が改めて意識されて投資家はリスク回避姿勢を強め、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して買われる格好。途中、NYダウ平均が史上最高値を更新したことなどを受けて円の買いが一服する場面もあったが、それも長くは続かず再び円買い・ドル売りの流れとなり、概ね1ドル=113円台半ばで推移した。同盟の有力議員、クラウディオ・ボルギ氏が自国通貨を持てばイタリアの大半の問題は解決されると発言したことで、同国のユーロ離脱懸念が生じたことも円の買い材料となった模様。

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