外為市況=円相場は約1カ月ぶりの114円台

2018/11/09 6:00:00

 8日の外国為替市場の円相場は、1ドル=114円付近。
 東京株式市場の上伸を背景に投資家のリスク回避姿勢が後退し、相対的に安全な通貨とされる円を売る動きが優勢となったアジア市場の流れを引き継いで、ニューヨーク取引序盤は1ドル=113円70銭付近で推移した。その後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちとなるなか、ユーロ・ドル相場でドルが強含みとなったことに連れて、113円90銭台まで円安が進んだ。注目されたFOMCでは、政策金利の据え置きが決まった。市場予想通りであったものの、声明では緩やかな利上げの継続が示されたため、ドル買いの流れが強まり、一時は約1カ月ぶりの円安水準となる114円00銭を付けた。
 ユーロは下落。英国の欧州連合(EU)離脱交渉の進展期待から、ユーロ買いが先行する場面がみられたものの、その後、EUの執行機関である欧州委員会が、イタリアの経済成長が向こう2年間は同国政府の予想より緩慢になるとし、財政赤字は政府予想より拡大するとの見方を示したことで、イタリアの財政懸念が再燃したため、ユーロは売られる展開。1ユーロ=1.14ドル付近まで軟化した。FOMC声明発表後には1.136ドル台までユーロ安・ドル高が進んだ。

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