外為市況=パウエルFRB議長発言を受け円は反発、113円台半ば

2018/11/29 6:00:00

 28日の外国為替市場の円相場は、1ドル=113円台半ば。
 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演待ちとなり、積極的な商いが手控えられた欧州市場の流れを引き継いで、ニューヨーク取引は1ドル=113円台後半で始まった後、米中貿易摩擦緩和への期待から米株価が大幅高となったため、一時114円台前半まで円安・ドル高に振れた。しかしその後は、パウエル議長が「多くの好材料」が存在すると述べ、米経済の先行きに楽観的な見通しを示す一方で、政策金利は中立金利を「若干下回る水準にある」との認識を示したことが、市場では「利上げの打ち止め時期が迫っていることを示唆した」と受け止められ、一転してドル売りが優勢の展開。113円台半ばまで円高方向に切り返した。
 市場筋は「前日にクラリダFRB副議長が緩やかな利上げ継続を示唆したが、パウエル議長の発言はそれよりも引き締めに慎重と受け止められた」と指摘した。また「来月のFOMCで追加利上げが決まるとの見方に変わりはないが、来年の利上げペースが鈍化するとの見方が強まった」との声も聞かれた。

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