外為市況=FOMC議事要旨公表後に売り買い交錯

2019/02/21 6:00:00

 20日の外国為替市場の円相場は、1ドル=110円台後半。
 米中貿易協議進展への期待から投資家のリスク回避姿勢が強まり、相対的に安全な通貨とされる円を売ってドルを買う動きが優勢となったアジア・欧州取引時間帯は概ね1ドル=110円台後半で推移した。その後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表を前に、持ち高調整のドル売りが入り、110円60銭付近まで円高方向に切り返す展開。注目されたFOMC議事要旨では、世界経済の鈍化や、米中貿易交渉、米政府機関の一部閉鎖などへの懸念が示され、多くの参加者が年内の利上げが適切かは不透明との見方を示したものの、米経済が見通し通りならば利上げが適切との意見や、不透明感が晴れた場合は声明の「忍耐強く」との文言の変更が検討されたことが明らかとなり、市場では「予想されたほどハト派ではない」と受け止められたため、再びドル買いが優勢となり、議事要旨公表後は110円台後半に水準を戻す格好となった。ただ、年内のバランスシート縮小停止を多くの参加者が支持していたことも明らかとなっており、ドルの上値は抑えられた。

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