外為市況=世界経済減速懸念などを背景に円買い優勢

2019/03/23 6:00:00

 週末22日の外国為替市場の円相場は、1ドル=110円近辺。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明のハト派的内容が依然円買い要因となる中、IHSマークイットがこの日発表した3月のユーロ圏製造業PMI(購買担当者景況指数)速報値が予想を大きく下回り、この中でもドイツやフランスの製造業PMIの低調ぶりが目立ったほか、その後発表された3月の米製造業PMI速報値も予想を下回り、これらを受けて世界経済の減速懸念が強まったこともあり、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して買いが優勢となる格好。一時は2月11日以来の円高・ドル安水準となる1ドル=109円台後半まで円は買われた。その後は急速に進んだ円高に対する反動から利益確定の円売りが見られたほか、2月の米中古住宅販売件数が予想を大きく上回る良好な内容だったことも過度な円買いの流れに歯止めを掛けて同110円台前半で推移する場面もあったが、それも長くは続かず米株価の急落などを眺めて再び円は買われ、概ね同110円近辺での取引となった。

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