外為市況=円相場は、110円台後半でもみ合い

2019/03/30 6:00:00

 週末29日の外国為替市場の円相場は、1ドル=110円台後半。
 アジア・欧州市場の流れを引き継いで、ニューヨーク取引は1ドル=110円台後半で始まった。その後は、本日発表された2月の個人消費支出(PCE)物価指数が、前年同月比1.4%上昇と、前月(1.8%上昇)から減速したほか、食料品とエネルギーを除いたコア指数の前年同月比は1.8%上昇と、市場予想(1.9%上昇)を下回ったため、ドル売り・円買いが優勢となる場面がみられたものの、米国の長期金利上昇を手掛かりにドルが買い拾われる格好となり、110円台後半に水準を戻した。
 米国の金融政策をめぐっては、クオールズFRB副議長が利上げが必要となる可能性があるとの見解を示す一方で、米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は、「直ちに」50ベーシスポイント(bp)の利下げを行うことが望ましいとの認識を示した。また、米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、米経済の弱さが一時的なものなのか、それとも将来的な悪化の兆しなのかが明確になるまで、FRBは市場の圧力に屈して「時期尚早な」利下げに踏み切るようなことがあってはならないという考えを示すなど思惑が交錯している。

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