外為市況=米中貿易摩擦への警戒感から、円は109円台前半

2019/05/14 6:00:00

 週明け13日の外国為替市場の円相場は、1ドル=109円台前半。
 中国政府は13日、米国からの輸入品600億ドル(約6兆6000億円)相当の追加関税率を従来の最大10%から最大25%に引き上げると発表した。前週に米国が中国からの輸入品2000億ドル相当に課している追加関税率を引き上げたことへの対抗措置で、6月1日から実施する。米中両国による「制裁合戦」に発展するとの警戒感から投資家のリスク回避姿勢が強まり、相対的に安全な通貨とされる円が買われる展開。一時1ドル=109円割れを試した。しかし、トランプ米大統領が6月に日本で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて、中国の習近平国家主席と会談する方針を示したほか、新たに手続きを始めた3250億ドル相当の中国製品に対する追加関税について「先に進めるかは決めていない」と述べたことで、過度の警戒感が後退したため、取引終盤は109円台前半でもみ合い推移となった。ただ市場筋は「米中両政府は通商協議を継続する姿勢を示しているが、協議の先行きは不透明。交渉が長期化すれば世界経済への打撃も懸念されるため、投資家がリスク回避姿勢を一段と強める可能性もある」と指摘した。

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