外為市況=過度な米中関係悪化への懸念が和らぎ、円は売られる

2019/05/22 6:00:00

 21日の外国為替市場の円相場は、1ドル=110円台半ば。
 米商務省は20日、中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)に対する輸出を米企業に原則禁じる制裁措置について一部緩和し、ファーウェイが米国で展開する通信ネットワークやスマートフォンの保守などに関わる取引に限り、8月19日までの3カ月間暫定的に容認すると発表。これを受けて過度な米中関係の悪化に対する懸念が和らぎ、米中貿易交渉への悪影響も避けられるとの見方が広がったことから、投資家のリスク回避姿勢が弱まる格好。相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して売られたほか、米株価の上昇も円売り・ドル買い要因となり、概ね1ドル=110円台半ばで推移した。
 ユーロ・ドル相場は、欧州連合(EU)離脱に苦慮するメイ英首相が2度目の国民投票実施を検討しているとの報が伝わったことなどからユーロ買い・ドル売りが先行。ただ、ファーウェイをめぐる米中関係悪化への過度な懸念が和らいだためか、一段のユーロ買い・ドル売りにはつながらなかった。

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