外為市況=円相場は一時107円台後半、4カ月半ぶり高値

2019/06/04 6:00:00

 週明け3日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円絡み。
 前週末にトランプ米政権がメキシコに対する制裁関税を表明したほか、米中通商協議の先行きに対する根強い懸念から、投資家のリスク回避姿勢が強まり、相対的に安全な通貨とされる円を買ってドルを売る動きが継続。東京市場で1ドル=108円台前半を付け、4カ月半ぶりの円高水準となった。本日発表された5月の米ISM製造業景況指数や4月の米建設支出などが下振れとなったこともドル売り要因となった。その後、ブラード・米セントルイス連銀総裁の「近く利下げが適切になる可能性」との発言が伝わると、一時107円台後半まで円高・ドル安に振れた。ただ、取引終盤には持ち高調整のドル買いに支えられる格好で、108円付近でもみ合う展開となった。

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