外為市況=円相場は弱含み、108円台前半

2019/06/05 6:00:00

 4日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台前半。
 前日にセントルイス連銀のブラード総裁が、貿易摩擦を受けた世界経済の減速が米国に波及するリスクが高まっているとし、利下げが「近く」必要になる可能性があるとの見解を示したことで、米国の利下げ観測が強まり、ドル売り・円買いが優勢となった流れを引き継いで、東京取引時間帯では1ドル=107円80銭台まで円高が進行した。さらに、パウエルFRB議長がシカゴで講演し、世界的な貿易摩擦などの問題がもたらすリスクに対しては「必要に応じて」対処する考えを示している。ただ、利下げへの思惑が米株価の押し上げ要因となったほか、中国商務省が米中間の貿易摩擦は対話や交渉で解決されるべきだと表明したことや、メキシコのロペスオブラドール大統領が米国による関税発動の前に、移民問題で合意できるとの見方を示したことで、投資家のリスク回避姿勢が後退したため、次第にドル買い・円売りが優勢となり、ニューヨーク取引時間帯は概ね108円台前半でもみ合う格好となった。

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