外為市況=円相場は一時107円台後半、その後軟化

2019/06/06 6:00:00

 5日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台前半。
 本日発表されたADP全米雇用報告で民間部門就業者数の伸びが市場予想を大幅に下回ったことで、米国の景気先行き懸念が強まったため、発表直後にはリスク回避的な円買いに1ドル=107円80銭台まで円高・ドル安が進行した。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長などFRB高官による相次ぐ利下げ示唆発言を受けて、米株価が堅調に推移していることで、一段のリスク回避の動きには繋がらず、次第に円は売られる格好で108円台前半まで円安方向に切り返した。米供給管理協会(ISM)が発表した5月の非製造業景況指数(総合指数)が市場予想を上回ったことや、同非製造業雇用指数が7カ月ぶりの高水準を記録したことで、ADP報告による米雇用情勢への警戒感が後退したとの見方もある。

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