外為市況=メキシコ関税先送りの報を受け、円相場は108円台半ば

2019/06/07 6:00:00

 6日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台半ば。
 トランプ米大統領は、6月下旬に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて米中首脳会談を行った上で、中国からの輸入品ほぼすべてに追加関税を拡大する「第4弾」の発動を判断すると明らかにした。米中通商協議の先行き不透明感から、円買いが優勢となる場面がみられたものの、明日の米雇用統計を見極めたいとの思惑も強く、108円台前半でもみ合い推移が続いた。取引終盤に、米政府がメキシコへの制裁関税適用の先送りを検討していると報じられたため、108円50銭台まで円安に振れた。
 ユーロは堅調。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で、政策金利の据え置きを決めた。また、政策ガイダンスを変更し、少なくとも2020年上半期を通して金利を低水準にとどめるとした。米国で利下げ観測が強まるなか、ECBが金利据え置きの方針を示したことで、1ユーロ=1.12ドル台後半までユーロ高・ドル安に振れる展開となった。

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