外為市況=米雇用統計を受け、円は一時107円台後半

2019/06/08 6:00:00

 週末7日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台前半。
 本日発表された5月の米雇用統計で、非農業部門就業者数は7万5000人の増加にとどまり、前月の22万4000人増から急減速。市場予想(18万5000人増)も大きく下回った。また、物価上昇の先行指標となる平均時給の伸びも前月比、前年同月比ともに予想から下振れとなった。低調な雇用統計を受けて、米国の景気先行きへの警戒感が強まり、投資家のリスク回避的な円買い・ドル売りが優勢となり、発表直後に1ドル=107円80銭台まで円高・ドル安に振れた。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)が景気下支えのために金融緩和に踏み切るとの期待から、米株価が堅調に推移したため、投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、その後は108円台前半でもみ合い推移となった。

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