外為市況=米大統領の発言を受け、円売りの流れが一服

2019/06/12 6:00:00

 11日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台半ば。
 中国税関総署が10日に発表した5月の貿易統計で輸入が大幅に減少し、内需の弱さが改めて示されたことで中国当局が新たな刺激策を講じるのではないかとの期待が広がる中、同国政府は地方政府が特別債で調達した資金を資本として、主要な投資計画に充てることを承認。これを受け、中国をはじめアジアの主要株が軒並み上昇。欧州株も全面高となったことから投資家のリスク回避姿勢が弱まり、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して売られ、一時は1ドル=108円台後半まで円は軟化。ただ、その後はトランプ米大統領が不法移民対策に関するメキシコとの合意について「最大の目玉はまだ明らかになっていない」とツイッターで強調し、これが警戒されて円売り・ドル買いの流れが一服。概ね同108円台半ばでの値動きとなった。

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