外為市況=米中首脳会談への思惑が交錯

2019/06/28 6:00:00

 27日の外国為替市場の円相場は、1ドル=107円台後半。
 米中両政府が貿易戦争の「一時休戦」で暫定合意したとの報道を受けて、20カ国・地域(G20)首脳会議に併せて29日に予定されている米中首脳会談への期待から、アジア取引時間帯に一時1ドル=108円台前半までドル高・円安に振れる展開。しかしその後、中国側が前提条件を提示する見込みと報じられたため、一転してドル売り・円買いの流れとなり、ニューヨーク取引時間帯は概ね107円台後半で推移した。
 米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は、米中首脳会談前に特定の合意はないとしたうえで「引き続き知的財産権保護や、強制的な技術移転の構造改革を追求している」と述べたほか、別の関係筋は「米国が通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)への制裁を解除する可能性は低い」と語っており、通商合意への期待が後退する格好となっている。

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