外為市況=米中首脳会談を受け、円売り優勢

2019/07/02 6:00:00

 週明け1日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台半ば。
 トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は前週末、大阪で開催された20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて会談し、両国間の貿易戦争を再び「休戦」することで合意。米国は中国からの輸入品ほぼ全てに追加関税を拡大する制裁措置を見送る一方、両国は5月上旬から中断している貿易交渉を再開するとした。これを受け、米中貿易協議の先行きに対する警戒感が和らぎ、世界の主要株式市場で株価が全面高。投資家のリスク回避姿勢が後退して相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して売られる格好。概ね1ドル=108円台半ばでの取引となった。
 ユーロは対ドルで下落。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁が「ECBとして景気が大幅に悪化すれば断固行動する」と明言し、これを受けて追加緩和観測が浮上したことからユーロ売り・ドル買いが優勢となった。クノット氏はECB内でタカ派と目されていただけに、今回のハト派的発言はインパクトが大きかった模様。

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