外為市況=再びリスク回避姿勢が強まり、円は買われる

2019/07/03 6:00:00

 2日の外国為替市場の円相場は、1ドル=107円台後半。
 前週末の米中首脳会談で、貿易戦争の「休戦」で合意したことを受けて円がドルなどに対して売られた流れが一服する中、米通商代表部(USTR)が欧州連合(EU)による欧州航空機大手エアバスへの補助金問題をめぐり、報復関税の検討対象にEUからの輸入品40億ドル(約4300億円)を追加すると発表。加えて、トランプ米大統領が中国との貿易交渉について、米国が中国に対して巨額の貿易赤字を抱えているのは不公平だとして「対等な合意はできない。いくらか米国有利に偏っているべきだ」と述べ、中国に対して強硬姿勢を崩していないと強調。これらを受けて通商摩擦拡大への懸念が再燃し、投資家は再びリスク回避姿勢を強めたため、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して買われる格好。概ね1ドル=107円台後半での取引となった。

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