外為市況=米雇用統計を受けて円売り優勢

2019/07/06 6:00:00

 週末5日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台半ば。
 米労働省がこの日発表した6月雇用統計は、平均時給の伸びが低調だった一方、失業率が前月からやや悪化したものの低水準を維持したほか、景気動向を反映するとされる非農業部門就業者数の伸びが予想を大きく上回った。これを受けてドルが円やユーロなどの主要通貨に対して上昇。ドル・円相場は概ね1ドル=108円台半ばまで円安・ドル高に振れる格好となった。
 雇用統計発表前までは、緩慢な物価や米中貿易摩擦による経済へのリスクの高まりなどを背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)が月末の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利下げに踏み切ると見込む向きもあったが、雇用統計が発表されると堅調な雇用状況が示されたため、FRBの利下げ幅は0.25%にとどまるとの見方が強まった。

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