外為市況=円は軟調、108円台前半

2019/07/17 6:00:00

 16日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台前半。
 海外市場の流れを引き継いで、ニューヨーク取引は1ドル=108円付近で始まった。その後は、本日発表された米小売売上高が前月比0.4%増と、市場予想(0.1%増)を上回ったことで、ドル買い・円売りが優勢となり、108円30銭台までドル高・円安に振れる展開。ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、パリで講演し、米国の景気拡大継続を後押しするため「必要に応じ行動する」とあらためて表明したことで、ドルの上値は抑えられた。
 ユーロは下落。本日発表されたドイツの欧州経済調査研究所(ZEW)景気期待指数が予想から下振れし、ユーロ圏経済の減速懸念が強まったほか、英国の欧州連合(EU)離脱問題で「合意なき離脱」の懸念が強まったこともユーロ売りを誘う格好となり、1ユーロ=1.12ドル付近までユーロ安・ドル高に振れた。

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