外為市況=米中貿易摩擦激化懸念で円は堅調

2019/08/06 6:00:00

 週明け5日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円台前半。
 トランプ米大統領が前週、中国に対する制裁関税「第4弾」を9月1日に発動すると表明し、中国側も対抗措置を取る姿勢を示したことで、投資家がリスク回避姿勢を強めたため、相対的に安全な通貨とされる円を買って、ドルを売る動きが本日も継続。アジア取引時間帯に1ドル=105円台後半を付け、約7カ月ぶりの円高・ドル安水準となった。その後は、持ち高調整のドル買いが入る一方で、米株式市場の急落を眺めたドル売り・円買いも見受けられ売り買いが交錯、106円付近で推移した。取引終盤は、米株価が下げ幅をやや縮小したことで、106円台前半までやや円安方向に振れる格好となった。
 5日の上海外国為替市場で人民元が、対ドルで1ドル=7元台と、11年3カ月ぶりの安値に下落。中国当局が元安容認の姿勢に転じたとの見方が強まった。これに対し、トランプ米大統領はツイッターで「為替操作だ」と批判。また、中国商務省は6日、中国企業が米国の農産品の輸入を停止したことを明らかにしており、米中対立が一層激化するとの懸念が強まっている。

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