外為市況=リスク回避ムードが広がり、円は買われる

2019/08/13 6:00:00

 週明け12日の外国為替市場の円相場は、1ドル=105円台前半。
 11日に行われたアルゼンチン大統領選の予備選挙で、野党候補のフェルナンデス元首相が現職のマクリ大統領を抑えて首位となった。これによりマクリ大統領の再選が危ぶまれるとの見方が広がり、新興国通貨であるアルゼンチンペソが急落。米中貿易摩擦の激化に伴って投資家がリスク回避姿勢を強めていた中で、アルゼンチンペソの急落はリスク回避ムードをさらに強める要因となり、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して買われる格好。香港でのデモ活発化に伴う香港国際空港での全便欠航や、米株価の大幅下落も円買い・ドル売り材料視された模様で、一時は1ドル=105円近辺まで円高・ドル安が進行。ただ、その後は円の買い過剰感が高まったためか過度な円高・ドル安の流れは一服し、概ね同105円台前半での取引となった。

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