外為市況=対中制裁関税一部延期の報を受けて円は急落

2019/08/14 6:00:00

 13日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円台後半。
 アルゼンチン大統領選の予備選挙の結果や香港国際空港での混乱などを背景にリスク回避ムードが漂う中、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して堅調となり、1ドル=105円台前半で推移する場面もあった。しかしその後、米通商代表部(USTR)が中国製品に対する制裁関税「第4弾」を9月1日に発動すると正式発表した一方、携帯電話、PC、玩具、衣類などへの適用は今年12月15日まで延期するとしたことで状況は一変。米中貿易摩擦が緩和するとの期待が一気に広がり、投資家のリスク回避姿勢が急速に後退したことから円はドルなどに対して売りが殺到。同106円台後半まで円は急落した。市場関係者は「投資家心理の重しとなるニュースが続いていた中で、一部製品への対中制裁関税適用延期という久々のポジティブなニュースに市場は強く反応したようだ」と指摘した。

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