外為市況=円は売り買いが交錯

2019/08/16 6:00:00

 15日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円近辺。
 14日の米債券市場で10年物国債利回りが2年物利回りを下回り、景気後退の兆候とされる「逆イールド」現象が発生したことから投資家のリスク回避姿勢が強まり、相対的に安全な通貨とされる円がドルなどに対して買われた流れを引き継ぐ中、中国財政省が米国による対中制裁関税「第4弾」の発動に対し「対抗措置を取らざるを得ない」と警告したことから円がさらに買われ、一時は1ドル=105円台後半まで円高・ドル安が進行。ただ、その後は7月の米小売売上高が市場予想を上回り、景気後退が迫っているとの懸念が和らいだためか同106円台前半まで円安・ドル高に振れる場面もあるなど、全般的に円は売り買いが交錯。取引終盤にかけては概ね同106円近辺で推移した。

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