外為市況=米中貿易摩擦激化に警戒感が広がり、105円台前半

2019/08/24 6:00:00

 週末23日の外国為替市場の円相場は、1ドル=105円台前半。
 中国は23日、米国による制裁関税「第4弾」に対する報復として、750億ドル相当の米国製品に5〜10%の追加関税を課すと発表。これに対し、トランプ米大統領がツイッターで「23日の午後、中国の関税に対応するつもりだ」と書き込み、中国による対米報復関税への対抗措置を取ると警告した。これを受け、米中貿易摩擦激化に対する懸念が再燃したため、投資家のリスク回避姿勢が広がり、相対的に安全な通貨とされる円が急速に買い進まれたことから、105円台前半での推移となっている。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、「景気拡大を維持するため適切に行動する」と述べ、追加利下げを示唆したものの、金利見通しについて新たな示唆がなかったことから、市場の予想ほどハト派的ではなかったと受け止められ、相場への影響は限定的となったようだ。

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