外為市況=米中対立の早期緩和に懐疑的な見方から円は反発

2019/08/28 6:00:00

 27日の外国為替市場の円相場は、1ドル=105円台後半。
 海外市場の流れを引き継いで、ニューヨーク取引は1ドル=105円台後半で始まった。その後発表された8月の米消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことで、106円台で推移する場面がみられたが、トランプ米大統領の「中国から通商交渉再開に向けた申し入れがあった」とする前日の発言に対して、中国外務省が再度、「把握していない」と否定したため、米中対立の早期緩和への懐疑的な見方が浮上。再びドル売りが優勢の展開。米債券市場で10年債利回りが2年債利回りを下回る「逆イールド」となったことで、再び米国の景気後退への警戒感が強まったほか、トランプ氏が「米連邦準備制度理事会(FRB)はあまりにも長期間に判断を誤り続けた」と改めて非難したことも、ドル売りを誘う格好で、105円台後半まで円高方向に切り返した。

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