外為市況=米株高を受けて、円は106円台前半に軟化

2019/08/29 6:00:00

 28日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円台前半。
 海外市場の流れを引き継いで、ニューヨーク取引は1ドル=105円台後半で始まった後、安寄りした米株価が上昇に転じたことを手掛かりに、ドル買い・円売りが優勢となり106円付近まで円安に振れる展開となった。10年債利回りが2年債利回りを下回る「逆イールド」が継続するなど、米経済の先行き懸念は根強いことから、106円を挟んでもみ合いが続いたが、取引終盤にかけて米株価が上げ幅を拡大したため、106円台前半までドル高・円安に振れる展開となった。
 ユーロは軟調。ジョンソン英首相が、来月3日に再開される英議会を同9日の週から約1カ月間閉会するようエリザベス女王に求め、女王は首相の要請を認めたと報じられた。ジョンソン氏は欧州連合(EU)離脱強硬派で、10月末の離脱期日の直前まで議会を閉会することで反対派の動きを封じる狙いがあるとみられ、「合意なき離脱」への警戒感が強まった。欧州経済の鈍化が懸念されるなかでの合意なき離脱により、経済が一段と冷え込むとの懸念からユーロ売りが優勢となった。

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