外為市況=円は軟調、106円台半ば

2019/08/30 6:00:00

 29日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円台半ば。
 本日発表された今年第2四半期の米国内総生産(GDP)改定値は2.0%増と速報値(2.1%増)から下方修正された。ただ、市場予想と一致したほか、個人消費は4.7%増と速報値(4.3%)増から上方修正され、14年第4四半期以来の伸びを示したため、米経済の先行き懸念が後退した。また、トランプ米大統領が貿易をめぐる中国との対立解消に向けて、協議を行うと語ったため、投資家のリスク回避姿勢が後退。相対的に安全な通貨とされる円を売ってドルを買う動きが優勢となり、1ドル=106円台半ばまで円安・ドル高に振れた。
 ユーロは軟調。米GDP改定値や、トランプ米大統領発言を受けてドル買いが優勢となるなか、欧州中央銀行(ECB)の次期総裁に指名されているクリスティーヌ・ラガルド氏が「必要であればECBには利下げする余地がある」との認識を示したとの報もドル買い・ユーロ売りを誘った。

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