外為市況=低調な米統計などを受けて円高進行

2019/09/04 6:00:00

 3日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円近辺。
 米中貿易戦争が激化していることで投資家のリスク回避姿勢が強まる中、欧州委員会のミナ・アンドレエワ報道官がこの日、英国が合意しないまま欧州連合(EU)から離脱する可能性は「極めて高い」との認識を示したことや、8月の米供給管理協会(ISM)製造業景況指数が市場予想を大きく下回り、景気拡大・縮小の節目となる50を2016年8月以来3年ぶりに割り込んだことを背景に、投資家のリスク回避姿勢はますます強まり、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して買われる格好。米株価の急落も円買い・ドル売りを誘い、一時は1ドル=105円台後半まで円高・ドル安が進行。ただ、その後は利益確定の円売り・ドル買いが見受けられたためか、過度な円高は一服して概ね同106円近辺での取引となった。
 ユーロ・ドル相場は、英国のEUからの「合意なき離脱」に対する警戒感を背景にユーロ売り・ドル買いが先行する場面もあったが、その後は低調な米ISM統計などを受けてユーロ安・ドル高の流れが一服した。

関連ニュース(為替)

最新ニュース

※ 当社提供の情報について
本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終判断はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスにより利用者の皆様に生じたいかなる損害についても、第一商品は一切の責任を負いかねますことをご了承願います。

※ 本サイトに掲載されている情報の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップ