外為市況=香港の逃亡犯条例改正案撤廃を受け、円は売られる

2019/09/05 6:00:00

 4日の外国為替市場の円相場は、1ドル=106円台前半。
 長期化する米中貿易戦争を背景に円高・ドル安基調となる場面もあったが、その後は香港政府トップの林鄭月娥行政長官が市民向けのテレビ発表で、逃亡犯条例改正案を正式に撤回すると表明し、大規模な抗議活動の発端となった条例改正を断念したことから、抗議活動が収束する可能性が浮上。投資家のリスク回避姿勢を弱める要因となり、相対的に安全な通貨とされる円はドルなどに対して売られ、概ね1ドル=106円台前半での取引となった。
 なお、英下院はこの日、欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」阻止に向けて10月末に迫る離脱期限の延長を可能にする法案を賛成327票、反対299票で可決。合意なき離脱を目指すジョンソン首相の動きを封じることとなったが、これに対しジョンソン首相が10月15日に総選挙を提案するなど先行きは依然不透明なためか、為替相場の反応は限定的だった。

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