外為市況=米中貿易協議進展期待などを背景に円は売られる

2019/09/06 6:00:00

 5日の外国為替市場の円相場は、1ドル=107円近辺。
 米中両国はこの日、閣僚級の通商交渉を10月初旬にワシントンで開催することで合意。双方の閣僚が電話協議の末に一致したとの報が伝わった。協議の詳しい内容は不明であるものの、米中貿易協議が進展するとの期待感が投資家の間で高まり、リスク回避姿勢が後退して相対的に安全な通貨である円はドルなどに対して売られる格好。加えて、この日発表された8月のADP全米雇用報告の民間部門就業者数や、ISM(供給管理協会)非製造業景況指数といった主要な米経済指標が良好だったことで米株価が大幅上昇し、リスク回避ムードがますます後退したため、円の売りは加速して一時は約1カ月ぶりの円安・ドル高水準となる1ドル=107円台前半まで円は下落。ただ、その後は円の売り過剰感が高まったほか、6日発表の8月米雇用統計を待ちたいとの思惑から様子見ムードが漂ったこともあり過度な円安は一服。概ね同107円近辺での取引となった。

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