外為市況=引き続き米中貿易協議の進展期待から、108円台前半

2019/09/14 6:00:00

 週末13日の外国為替市場の円相場は、1ドル=108円台前半。
 トランプ米大統領は12日、中国との貿易協議をめぐり知的財産権保護など幅広い懸念を含めた「包括合意を望んでいる」とした一方、対立が小さい分野に限定し、早期の妥結を目指す暫定合意の可能性も「考えるかもしれない」と述べた。また、中国が米国産農産物の輸入再開に向け、米製品に課している報復関税の対象から大豆や豚肉を除外すると報道されたことを受け、米中両国が10月上旬に開かれる閣僚級協議に向け、歩み寄りの姿勢を示したことを背景に、投資家のリスク回避姿勢が後退し、相対的に安全な通貨として買われていた円を売ってドルを買う動きが優勢となり、108円台前半での推移となっている。ただ、日米の金融政策決定会合を翌週に控え、積極的な売買は手控えられたようだ。

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